「映画:いのちの停車場」 を見てきました。
アイキャッチ、ピンボケ・・
◆あらすじ
東京の救命救急センターで“いのちを救うこと”を最優先として働いていた医師・白石咲和子(吉永)は、ある事件がきっかけで故郷・金沢にある在宅医療を行う病院「まほろば診療所」で働くことになる。この診療所では、院長の仙川徹(西田)、看護師の星野麻世(広瀬)らが “患者の生き方を尊重する治療”を最優先にすることを掲げており、咲和子は、これまで経験してきた医療とはまったく違う考え方に遭遇する。
最初は戸惑いを見せる咲和子だったが、東京の病院でともに働いていた医大卒の事務員・野呂聖二(松坂桃李)も運転手に加わり「チームまほろば」の一員として、さまざまな事情から在宅医療を選択している患者たちと接することで、彼らが“生かされている”のではなく、自らの意志を持って“生きている”ことに気づき、そんな人々の力強さに感化されていく。
さらに、強い信念を持って患者と向き合う咲和子の真摯な態度を目の当たりにした麻世や野呂も、それぞれが抱える過去のトラウマから脱却し、自らの夢や希望を見つけ、新たな一歩を踏み出す。(映画.comより)
さすがに観客は年配の方が多かったですね。
そろそろ、残りの人生の事が気になって来る年頃だからでしょうか。
色々な所で、救命救急の現場での吉永さんの年齢が合わないという声もあるみたいですね。
確かにそんな印象を持ちました。
でも、吉永さんのあの雰囲気だからこそ最期を看取る在宅看護に優しさと重みをのせ、「いのちのしまい方」に向き合う大切さをさりげなく気づかせてくれているようにも思います。
それぞれの家族に心から寄り添う「まほろば診療所」の医師たちの姿には心を打たれますが、死に直面しながら自分の意思で覚悟を決めて行く人々の姿にも心を動かされました。
人の命は映画のテンポ良く流れていくストーリーのように軽いものではないけど、色々な所である意味「テンポよく」人々の命がどこかで終わって行く。
石田ゆりこさんのセリフで「夫も娘も優しくはしてくれるけど・・」という言葉がとても印象的でした。
家族と大切な最期の時間を過ごす事はすごく幸せな事だけど、死に向き合うのは自分自身という覚悟と恐怖を感じます。
「人の寿命が20年延びれば人々は餓死をする」
そろそろ、医療も越えてはならない限界に近づいているのでしょうかね。
でも、人間は頭がいいですからもっともっと医療は進歩しますね。
もちろん、救える命は救わないといけませんから。
知り合いの透析をしていた義母さんが、もう針をさせる血管がなく透析が出来ない状況で、今日か明日かの命と家族が心配していたものの、突然針が刺せるようになり、透析をする事が出来るようになったという事例が最近ありました。
不謹慎ですが、ここまで苦しんでまだ生かされるのかと家族の方は思われたようです。
治療が出来るのにしないのは犯罪になるのでしょうね。
難しい問題です。
「いのちのしまい方」とは今をどう生きるかなんでしょうか。
いくつになっても、前を向いて諦めず。
そして自分自身で決断して行く。
ただね、そうは思っていても歳をとりだんだんと自分がわからなくなり、暴言を吐いたり人に迷惑をかけたりするのが怖いんですよね。
誰かが言っていたけど、そんな姿を子供などに見せる事が最後の親から子への贈り物らしいです。
いつまでも悲しみから立ち直れないと言う事がないようにしてくれているのだとか。
親よりも先に子供が旅立つなんて事はあってはならない悲しみですけど。。。
毎日を丁寧に生きて行きたいと改めて思います。
そして、少しでも人に優しく・・
年代によっても感想が違うのかなとも感じました。
それにしても、田中 泯さんの演技はいつも感動します。
凄い!
柳葉さんも良かったです。
もちろん、すずちゃんも松阪さんも引き込まれました。
観てよかったと思います。
本日もお越し頂きありがとうございました。